白内障について
現在の白内障手術
2000年代には切開創は3mm弱が主流になり、手術の安全性が高まりました。
白内障手術は「水晶体再建手術」と呼ばれ、「開眼手術」から「屈折矯正手術」へ大きく変貌を遂げました。
現在国内で年間130万眼の手術が実施されています。安全性が高く、満足度の高い手術と認識されています。
当院の白内障手術
- 白内障を手術して眼内レンズ眼に変わると視野は明るくなりますが、手術前から強い乱視がある方はスッキリ見えませんでした。近年、乱視矯正眼内レンズが開発され、白内障手術と同時に乱視も矯正する事が可能になり、より良い裸眼視力向上を実現しました。
- 乱視がどのくらい、どこに発生しているか前眼部三次元画像解析装置(MiranteSLO/OCTモデル)や角膜形状解析装置で検討します。
- 手術中に乱視補正の軸ずれを防ぐ(サージカルガイダンスカリストを使用)をもちいて精度の高い手術を行うことができます。
手術を受けるにはいつがいいのか?
- ある程度の年齢になると、同じ手術でも、傷の治りが悪くなったり、全身が弱くなるので、元気なうちに白内障手術を受けるのは、平均寿命の延びた現在では良い選択肢と考えます。
- 視力だけで見て1.0でも、屈折異常、コントラスト感度、かすみがあるときには手術した方が快適であることが多いです。
- 多焦点のレンズを選ばれる場合は脳の適応からみても比較的若い時が成績が良いと考えます。
若い頃のように見えますか?
- 最新の3焦点の人工水晶体では100%同じとはいきませんが、若いころのように見えます。
- 多くの場合、遠方が見やすいようにします。
- 片眼だけの手術も可能です。
- 多くの症例で眼鏡が必要なくなります。ただし、近くの細かい文字を見るときは弱い老眼鏡が必要になることがあります。
- グレア、ハローも以前の多焦点のレンズより改善しており、3か月から6か月で慣れて気にならなくなることがほとんどです。
※「ハロー」とは明るいものを見た時、そのまわりにぼやけた光の輪が見える症状
※「グレア」とは非常にまぶしくものが見える症状
お問い合わせ
市立病院医務課
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ファックス:0745-82‐0654