平成30年度 宇陀市立病院 病院指標
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0〜 | 10〜 | 20〜 | 30〜 | 40〜 | 50〜 | 60〜 | 70〜 | 80〜 | 90〜 |
患者数 | ー | 16 | 15 | 21 | 44 | 116 | 293 | 440 | 415 | 175 |
令和元年度病院情報の公開集計条件の集計方法により、患者数10件未満は-(ハイフン)としております。
集計期間は、平成30年4月1日から平成31年3月31日で、その期間に当院を退院した患者であり、一般病棟へ1回以上入院した患者について集計をしています。数値には、労災保険・自動車賠償責任保険・自費診療の患者は含まれておりません。
また、24時間以内死亡患者や1回の入院が、地域包括ケア病棟へ入院のみの患者も除外しています。
当院の地域柄、70歳以上の患者が71.6%と7割以上を占め、平成29年度より1.8%上昇し年々増加しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
●内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)手術なし | 171 | 1.07 | 2.99 | 0.00 | 68.37 | |
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 81 | 1.95 | 2.67 | 0.00 | 69.62 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置1等なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 48 | 19.21 | 17.66 | 4.17 | 86.40 | |
0400801499x002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROPスコア2 | 27 | 24.85 | 15.17 | 0.00 | 86.78 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 24 | 42.75 | 20.92 | 8.33 | 90.54 |
DPCコードは、入院全期間を通じて人的・物的医療資源を最も投入した病名を1つ決め、どのような手術や処置が行われたか、また併存病名の有無にもより14桁の診断群分類(DPCコード)が決定されます。決定されたDPCコードごとに一日当たりの入院料が決められています。
平均在院日数(自院)は、当院に入院していた日数の平均値です。平均在院日数(全国)は、厚生労働省より公開されたものです。全国平均値は急性期の一般病棟のみの平均ですが、当院の平均在院日数は一般病棟だけでなく地域包括ケア病棟の入院期間も含むため、全国平均に比べて長くなる傾向にあります。
転院率は、他の病院に転院した患者数を各DPCコードごとの全退院患者数で除したものです。平均年齢は、入院時の年齢の平均値です。
患者パスは、すべての診療科において公開しておりません。
●小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)手術なし
大腸ポリープ検査を目的とした入院です。大腸内視鏡検査を行い検査後退院が可能です。
癌の死亡率では近年、大腸癌が上位になっており、大腸癌検診をお勧めします。
●小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡大腸ポリープ粘膜切除術 副傷病なし
大腸ポリープ検査を施行時ポリープを認めポリープ切除を行います。出血の有無など、経過観察のため検査翌日の退院となります。
●心不全 手術なし 手術・処置等なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
心不全の入院です。一般病棟にて急性期の治療を終えた後、地域包括ケア病棟にて在宅復帰に向け療養を行っていただきます。当院平均在院日数は、19.21日で全国平均より長くなっていますが、一般病棟での平均在院日数は、14.9日です。
●肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROPスコア2
急性肺炎・細菌性肺炎での入院です。A-DROPとは、肺炎の重症度分類です。年齢、脱水、呼吸、見当識、血圧の項目において基準値が決められており、1つでも該当すればスコア1となります。スコア1,2はどちらも中等度にあたり当院では、年齢と脱水に該当するスコア2が多い症例となっております。
一般病棟にて急性期の治療を終えた後、地域包括ケア病棟にて在宅復帰に向け療養を行っていただきます。当院平均在院日数は、24.85日となっていますが、一般病棟での平均在院日数は、スコア2で14.3日です。
●誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
食物の誤嚥による肺炎です。一般病棟にて急性期の治療を終えた後、地域包括ケア病棟にて在宅復帰に向け療養を行っていただきます。
当院平均在院日数は、42.75日で急性肺炎より高齢者が多く、入院期間も長い傾向となっています。長期療養病床への転院率も高くなっています。一般病棟での平均在院日数は、22.2日です。
●外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
060100xx99xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)手術なし | ー | ー | 2.99 | ー | ー | |
060040xx99x1xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等21あり | ー | ー | 20.68 | ー | ー | |
060040xx99x00x | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ー | ー | 8.82 | ー | ー | |
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | ー | ー | 2.67 | ー | ー | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | ー | ー | 7.75 | ー | ー |
すべてのDPCコードにおいて患者数が10件未満です。
●整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 56 | 54.93 | 26.30 | 0.00 | 84.46 | |
160610xx01xxxx | 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 | 53 | 53.87 | 18.92 | 0.00 | 66.02 | |
070050xx97xxxx | 肩関節炎、肩の障害(その他) 手術あり | 35 | 58.23 | 23.67 | 0.00 | 67.77 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 | 26 | 46.96 | 24.26 | 0.00 | 77.65 | |
070350xx01xxxx | 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 | 24 | 17.13 | 10.47 | 0.00 | 48.71 |
自院の平均在院日数が全国平均在院日数より長くなっているのは、一般病棟にて急性期の治療を終えた後、地域包括ケア病棟にて在宅復帰に向け療養を行っているためです。
●股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等
股関節大腿近位骨折(大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折)に対し、観血的手術や人工骨頭挿入術を施行します。手術後、地域包括ケア病棟にてリハビリ療養を行います。一般病棟での平均在院日数は、23.2日です。
●四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等
●肩関節炎、肩の障害(その他) 手術あり
転倒などの外傷による肩腱板断裂が四肢筋腱損傷のDPCコードになり、 経年齢性変化によって腱板が脆弱化し断裂する場合の肩腱板断裂が肩関節炎のDPCコードになります。手術は、関節鏡下による肩腱板断裂修復術が多く施行されています。術後一般病棟にて急性期の治療を終えた後、地域包括ケア病棟にてリハビリ療養を行います。一般病棟での平均在院日数は外傷性が16.3日で非外傷性が15.9日です。
●膝関節症(変形性を含む。)人工関節置換術等
加齢による膝関節の変形等に対し、人工の膝関節に置換する手術を施行します。手術後、地域包括ケア病棟にてリハビリ療養を行います。一般病棟での平均在院日数は12.0日です。
●椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術等
椎間板変性症や椎間板ヘルニアに対して椎間板の摘出や切除行います。地域包括ケア病棟への転棟患者割合は15%ほどとなっており、大半は一般病棟からの退院となっています。
上記のような骨折や関節疾患の他、椎間板ヘルニア以外の脊椎疾患への対応も多く行っています。
●眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 | ー | ー | 5.39 | ー | ー | |
020280xx99xxxx | 角膜の障害 手術なし | ー | ー | 14.74 | ー | ー | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 手術あり片眼 | ー | ー | 8.00 | ー | ー | |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | ー | ー | 2.84 | ー | ー | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 片眼 | ー | ー | 9.75 | ー | ー |
すべてのDPCコードにおいて患者数が10件未満です。
この他、DPC対象外のため本統計には集計されていませんが、白内障手術症例に数多く対応しており(年間200症例)眼科で最も多い症例となっています。
●脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
010155xxxxx20x | 運動ニューロン疾患等 手術・処置等22あり 副傷病なし | 13 | 9.38 | 16.35 | 0.00 | 67.69 | |
010060x2990001 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 発症前Rankin Scal0、1又は2 | ー | ー | 6.59 | ー | ー | |
010160xx99x00x | パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ー | ー | 17.67 | ー | ー | |
010170xx99x00x | 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | ー | ー | 14.37 | ー | ー | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし | ー | ー | 7.28 | ー | ー |
●運動ニューロン疾患等 手術・処置等22あり
運動神経が選択的に障害され、運動神経以外はほとんど障害されない進行形の神経変性疾患を総合的に運動ニューロン疾患といいます。定期的に点滴治療が行われています。
●泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし | 15 | 3.87 | 2.53 | 0.00 | 75.67 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 14 | 9.29 | 8.65 | 0.00 | 77.29 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 13 | 10.54 | 7.20 | 0.00 | 78.69 | |
11013xxx99xxxx | 下部尿路疾患 手術なし | ー | ー | 9.41 | ー | ー | |
110070xx99x0xx | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | ー | ー | 10.13 | ー | ー |
●前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし
検診や血液検査で前立腺癌が疑われた時に、直腸から挿入した超音波探子にて前立腺組織を採取し、顕微鏡で前立腺癌の有無を調べるための入院です。前立腺癌の確定診断のためには必須の検査になります。
●前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術
前立腺肥大症に対して、内視鏡的に行う経尿道的前立腺手術はTUR-Pと称され前立腺手術の標準的な術式です。当院では最新の治療方法で入院期間も短いレーザーによる前立腺手術も行っています。
●膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
浸潤性でない膀胱癌に対して、内視鏡的に経尿道的手術を行います。
この他、DPC対象外のため本統計には集計されていませんが、前立腺針生検法による前立腺癌の診断への対応も数多く行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類基準(※) | 版数 | |||||
StageⅠ | StageⅡ | StageⅢ | StageⅣ | 不明 | ||||
胃癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 1 | 7.8 |
大腸癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 1 | 7.8 |
乳癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 1 | |
肺癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 1 | 6.7 |
肝癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
現在、日本で最も多い「胃癌」「大腸癌」「乳癌」「肺癌」「肝癌」の5大癌の患者数を、UICC病気分類の初発・再発別に集計したものです。(患者数は、延べ人数となっています。)
UICC病気分類とは、腫瘍の大きさ・リンパ節の転移の有無・他の臓器や組織への転移の有無という3つの基準を元に、StageⅠ(早期)からⅣ(末期)の4つの病期に分類するものです。
「初発」とは、当院で癌と診断した場合、または当院で癌に対して初回治療を行った症例をいいます。「再発」とは、初回治療の終了後(他施設での治療を含む)、当院で治療を継続した場合、または癌の再発・転移が認められた症例をいいます。
当院では、すべての5大癌患者数は、10件未満です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | ー | ー | ー |
中等症 | 81 | 23.58 | 84.93 |
重症 | 17 | 24.71 | 86.41 |
超重症 | ー | ー | ー |
不明 | 0 | 0 | 0 |
市中肺炎とは、病院外で日常生活を送っていた方が発症する肺炎のことをいいます。(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウィルス性肺炎は除きます。)
重症度は、日本呼吸器学会が定めた成人市中肺炎診療ガイドラインに基づき集計しています。
当院では、中等症の患者が最も多くなっています。重症度が高くなるにつれ、平均在院日数も長くなり、平均年齢も高くなっています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
3日以内 | 14 | 37.64 | 85.93 | 25.00 |
その他 | ー | ー | ー | ー |
脳梗塞治療では迅速な治療が重要なため、発症日から「3日以内」と「その他」で分類した集計結果を示しています。
当院の脳梗塞患者のほとんどが、発症から3日以内です。当院での治療後にも長期療養が必要な患者は転院して頂いており、長期療養病床への転院も24%となっています
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
●内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) | 77 | 0.04 | 0.77 | 0.00 | 69.51 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) | ー | ー | ー | ー | ー | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝以上) | ー | ー | ー | ー | ー | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | ー | ー | ー | ー | ー | |
K664 | 胃瘻増設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設) | ー | ー | ー | ー | ー |
Kコード・名称は、厚生労働省による診療報酬点数表に記載のものです。
平均術前日数とは、入院日から手術日までの平均日数です。(手術日は含みません)平均術後日数とは、手術日から退院までの平均日数です。(手術日は含みません)
転院率は、他の病院に転院した患者数を各手術ごとの全退院患者数で除したものです。すべての診療科において、患者パスは公開しておりません。
●内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
EMR(内視鏡下粘膜切除術)という、粘膜下にボスミン添加ブドウ糖あるいは、生理食塩水を注入して、粘膜を含めた腫瘍やポリープを粘膜下層より浮き上がらせて切除する方法です。ポリープの長径が2㎝未満が9割を占めています。
●整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K080-41 | 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) | 89 | 1.02 | 53.28 | 0.00 | 66.16 | |
K0821 | 人工関節置換術(肩、股、膝) | 46 | 1.43 | 48.48 | 4.35 | 75.26 | |
K0461 | 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) | 40 | 4.35 | 45.65 | 2.50 | 74.83 | |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 40 | 3.28 | 27.93 | 0.00 | 68.23 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩、股) | 33 | 6.94 | 43.21 | 0.00 | 84.18 |
整形外科では、骨折や関節手術、脊椎手術等、整形外科領域全般に対応しています。
●関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単)
肩腱板断裂(外傷性、非外傷性含む)に対して、関節鏡的に断裂した腱断端をスーチャーアンカー(縫合用の糸のついた釘固定具)を用いて骨に固定する方法です。あるいは、周囲の健常な腱に縫い付ける場合もあります。断裂が5㎝未満のものをいいます。すべて予定入院で、入院翌日に手術を施行し術後14日前後で地域包括ケア病棟にてリハビリ療養を行います。一般病棟での平均在院日数は15.7日です。
●人工関節置換術(肩、股、膝)
骨頭側だけでなく、関節窩側にも破壊、変形、癒着などがあって、動きが悪い・運動痛が強い・不安定で支持性が低いなどの障害があるときに骨頭側と関節窩側の両方を人工関節に入替え、関節機能の再建を図る方法です。当院で多いのは、膝関節、股関節の順になっています。一般病棟での平均在院日数は、14.0日です。
●骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿骨)
骨折部に対して、手術的に開いてスクリューやプレート、ピン、ワイヤーなどで固定する方法です。当院では、多い部位から大腿骨部、前腕部、下腿部となっています。一般病棟での平均在院日数は、大腿骨部で21.9日です。
●脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成)
椎弓形成手術とは、腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアによる痛みや痺れを除去するために、椎弓に切れ込みを入れて開き、間に人工骨や患者さん自身の骨を挿入して脊柱管を広げ、脊髄の圧迫を取り除くことにより痛みや痺れをなくす手術です。椎弓を開く方法としては、正中で開く銃割(じゅうかつ)法と、椎弓の片側に切り込みを入れてドアのように開く片開法があります。当院では、主に縦割方がおおく実施されています。
脊椎の疾患に関しては、脊椎間を固定する方法や内視鏡による手術も多く実施されています。
●人工骨頭挿入術(肩、股)
肩関節の上腕骨頭や股関節の大腿骨頭が壊れ、骨頭を保存しての治療が困難なとき、骨頭を金属の骨頭(柄つき)と入替え関節機能を取り戻す方法です。当院では、大腿骨頭の挿入術が多く施行されています。一般病棟での平均在院日数は、22.7日です。
●眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | ー | ー | ー | ー | ー | |
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | ー | ー | ー | ー | ー | |
K2683 | 緑内障手術(濾過手術 | ー | ー | ー | ー | ー | |
K279 | 硝子体切除術 | ー | ー | ー | ー | ー |
すべて10件未満ですが当院ではDPC対象外病棟にて、 水晶体の混濁により視力が低下した場合、混濁した水晶体を除去しただけでは通常は網膜に焦点が合わなくなるので代わりのレンズが必要となり、人工的に眼内レンズを挿入する水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)を年間200件近く施行しています。
●泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K841-22 | 経尿道的レーザー前立腺切除術(その他) | 14 | 1.36 | 6.93 | 0.00 | 77.29 | |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) | 13 | 1.69 | 7.85 | 0.00 | 78.69 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | ー | ー | ー | ー | ー | |
K7981 | 膀胱結石、異物摘出術(経尿道的手術) | ー | ー | ー | ー | ー | |
K830 | 精巣摘出術 | ー | ー | ー | ー | ー |
●経尿道的レーザー前立腺切除術(その他)
今までは、前立腺肥大症にたいして電気メスで前立腺組織を少しづつ削り取る経尿道的切除術が多く実施されていましたが昨年度から、接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)が多く実施されています。CVPは、前立腺組織に光ファイバーを接触させ組織中の水分、血液を一瞬で沸点に到達させ蒸発させることで、組織を気化し消失させる出血の少ない、国内では最新の治療法です。
●膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの)
浸潤性でない膀胱癌に対して、内視鏡的経尿道的に切除する方法です。TUR-BTと称されます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | ー | ー |
異なる | ー | ー | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | ー | ー |
異なる | ー | ー | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | ー | ー |
異なる | ー | ー | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | ー | ー |
異なる | ー | ー |
患者数がすべての項目において10件未満です。
更新履歴
- 2019.10.01
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。