泌尿器科
当診療科のご案内
月曜日から金曜日まで、毎日、外来診療を行っております。
受付時間は、初診外来の木曜日以外は、通常通り、朝8時~11時です。
(ただし、手術・学会などの都合により休診・代診、または診察時間の短縮・変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。)
なお、月曜・木曜日は手術日となっておりますので、特に木曜日(診察は朝9時~10時00分まで)に来院される初診患者さまは、手術診療の都合上、できるだけ朝9時までに初診受付を済ませていただくようお願いいたします。
地域の皆様に
当科は地域の基幹病院として、また、日本泌尿器科学会の泌尿器科専門医教育施設として、様々な患者さまに対して安心して専門的・標準的治療(今現在、最も根拠のある治療法)を受けていただけるように心がけ、日々研鑽・工夫を重ねています。
また、病状に応じて、患者さまに最適な治療を受けていただけるよう、近隣の様々な病院・施設と医療連携を図っておりますが、とくに、奈良県立医科大学泌尿器科の関連施設であるため、より集学的治療・高度な医療設備を必要とする場合は、同大学病院などへのご紹介もさせていただいております。
さらに、高齢者に多い排尿障害の分野では、これまでにも他大学・専門病院や国立医療センターとも協力のうえ、診断・治療・臨床研究に力を注いでいます。
高齢化の進行に伴い、泌尿器科の病気を患って来院される方が増加してきており、地域の状況や患者さま・ご家族さまの要望もできるだけ考慮させていただき、生活の質(QOL)の改善を目指した医療を心がけています。
- 近頃、夜間のトイレ回数が多くなった。
- オシッコが出にくくなった。
- 勢いが弱くなった、キレが悪くなった。
- 残尿感がある、トイレが間に合わない、尿がもれる。
尿がたまると、下腹部や膀胱・尿道あたりが痛むときがある。 - 検診や近くの病医院で血尿や尿混濁を指摘された。
- PSA値が少し高いと言われた。
- 膀胱や前立腺などの癌ではないか?心配になってきた。
- 検査や画像診断などの結果、泌尿器科受診を勧められた。
など
ちょっとした不安・疑問だけでもご相談を受け承りますので、いつでもお気軽に受診くださいませ。
外来診療日程表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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夏 目 | 夏 目 | 夏 目 | 夏 目 (新患のみ) (受付は10時まで) | 西 村 |
- (予)は、予約済みの方を対象としております。
- 泌尿器科の木曜日の診察の受付は、午前10時までとなります。
- 表中において、例えば「第2月曜」とはその月の第2回目の月曜日、「第2・第4月曜」とはその月の第2回目・第4回目の月曜をいいます。
お知らせ
当泌尿器科に、前立腺肥大症の内視鏡治療のための最新の装置(接触式レーザー前立腺蒸散術システム)を導入しました。
従来に比べ入院期間も短くなり、費用負担も軽減できます。
前立腺肥大症に対する最新の低侵襲性治療器Rezum(レジューム)を利用した「WAVE治療」を開始しました。
2022年9月に保険適用となりました、前立腺肥大に対する最新の低侵襲性治療器「Rezum(レジューム)システム:ボストン・サイエンティフィック社製」を利用した「WAVE治療(経尿道的水蒸気前立腺肥大症治療)」を、2024年9月から当院で開始しております。
本手術の特徴は、水蒸気の対流熱を利用して前立腺肥大部分を壊死させ徐々に縮小させていくことから、従来のように切除を伴わず、患者様の身体への負担軽減にも配慮されており、通常10~15分程度の短時間で治療が可能な低侵襲手術です。
そのため、ご高齢の方、切除手術をためらわれている方、抗凝固薬を内服されている方や薬物治療の効果が不十分でカテーテル管理を行っている方などでも対応が可能です。
検討してみたい方は、ご遠慮なくご相談ください。
代表的な疾患・治療
- 膀胱癌、前立腺癌、腎盂尿管癌、腎嚢胞・腎腫瘍、膿腎症
- 前立腺肥大症
- 尿路感染症、膀胱炎、前立腺炎、腎盂腎炎
- 夜間頻尿・頻尿
- 過活動膀胱(尿意切迫感や尿漏れ)、尿失禁
- 水腎症・水尿管
- 腎不全(人工透析・シャント血管トラブルなど)
- 間質性膀胱炎(膨満時の下腹部痛や膀胱部痛をともなう膀胱刺激・頻尿症状)
- 膀胱尿管逆流症
- 膀胱直腸障害
(脳血管障害、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、脊髄神経損傷、二分脊椎症、直腸癌・子宮癌術後、加齢や糖尿病に伴う膀胱機能低下など) - 腎結石・尿管結石、膀胱結石
- 小児遺尿症、停留精巣、陰嚢水腫
- 膀胱全摘出術にともなう尿路変更後のストマ管理
- 腎瘻カテーテル留置後のカテーテル管理
- 男性更年期障害(加齢男性性腺機能低下症候群):自費診療となることがあります。
- ED:自費診療となります。
前立腺肥大症最新治療のご案内
前立腺肥大症とは?
前立腺肥大症とは、男性の尿道をとりまく前立腺が肥大して尿道を圧迫し排尿障害を起こす病気です。
尿が細くチョロチョロとしか出なかったり、排尿に時間がかかったり、頻尿になります。
残尿が増えてくる為、細菌が感染して急性前立腺炎を起こすこともあります。加齢とともに、徐々に進行する疾患で、50歳以上の男性に多くみられます。
どうして前立腺肥大症になるのか?
前立腺は男性ホルモンの支配を受けている臓器です。
年を重ね、ホルモンバランスが崩れてくると前立腺の表面の組織が萎縮し内部の組織が肥大して起きます。
しかし、その原因はよく分かっていません。
前立腺肥大症の手術方法
前立腺肥大症の代表的な内視鏡手術には大きく分けて3種類あります。
- レーザー蒸散術(CVP):レーザーを前立腺に照射して気化させ消失する手術です。
- レーザー核出術(HoLEP):レーザーを用いて前立腺をくり抜く手術です。
- 経尿道的切除術(TUR-P):電気メスを用いて少しずつ前立腺を削り取る手術です。
当院は最新のレーザー蒸散術(CVP)治療を開始しました。
当院で施行している前立腺肥大症の内視鏡治療
レーザー前立腺蒸散術(CVP) とは?
CVPは Contact laser Vaporization of the Prostate の略で、前立腺組織に光ファイバーを接触させてレーザー光を照射することで、前立腺組織に高熱を与え、組織中の水分や血液を一瞬で沸点に到達させて蒸発させ、組織を気化して消失させてしまう最新の手術方法です。当院では最新の機器を用意し、短時間で安全に手術を行うことができます。また血液をサラサラにする抗凝固薬・抗血小板薬の服用を継続した状態でも手術ができます。
診察担当医
医師名 | 夏目 修(なつめ おさむ) |
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現職 | 副院長 |
専門分野 | 泌尿器科全般 |
主な資格・認定 | ・日本泌尿器科学会 専門医 ・日本泌尿器科学会 指導医 ・日本透析医学会 専門医 ・日本リハビリテーション医学会 専門医 ・日本排尿機能学会 認定医 |
医師名 | 清水 卓斗(しみず たくと) |
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現職 | 非常勤医師 |
専門分野 | 泌尿器科全般 |
主な資格・認定 | ・日本泌尿器科学会専門医 ・日本がん治療認定医機構(がん治療認定医) |